親子の絆
2007年~2009年
遠くへいかないでお母さん その1
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ご存じの通り私は、働く母親です。家庭と仕事を両立できたら。。。
そう思いますが、なかなかうまくはいきません。皆さんもそう思うときがありますか?
この所、朝の仕事が多くなりました。なるべく子供の登校後に仕事をスタートしようと思うのですが、締め切り近い原稿の電話、取材確認や早朝外来など、朝は気がおかしくなる程忙しいのです。
「朝と夜は子供を怒っちゃだめよ!おだやかに朝は送り出し、夜は幸せに寝かせてあげるのよ。」と、私は母親に怒られます。
でも、母だっていつも祖母に同じ事を言われていたのを私は知っている。
「早く起きて食べて!何時だと思ってるの早く寝なさい!なんで夜にアイスなんて食べてるの!」とその昔言っていたのは誰だい?毎朝私は誓います。「今日はおだやかに。。。」
しかし7時20分になると怒り爆発。なんで毎日同じ事をくりかえすのでしょう。
ぼーっとして着替えもしない、口も動かない。
早く!!というのをやめようと言ったって、どうしたらいいの。
早くがだめなら「はい、ハーリーアップですよ」なんて言ってる自分がおかしい。
ただ言葉をかえただけじゃない。
朝ご飯を一緒に食べたいけれど、食器を今洗うと夜は楽かな?と思ってしまう私はいけないのでしょうか?こんな毎日です。朝7時40分、上の娘はいかにもお姉さんらしく、「行ってきま~す」と言い、振り返らずもくもくと歩きます。
下の息子は甘えと不安があって、何度も振り返りバイバイと手を振っては、「ずっとお母さんと一緒にいたいのに、学校なんて行きたくないな。」という顔をします。
子供達は、私がエアロビクスのウエアーを来ている日はやや安心で、かしこまった格好をしている日は、市川に実験に行っちゃうのかと淋しい顔をします。
この顔は子供だけでなく、院長も同じです。子供達は、実験で遅くまで帰ってこない私をひと目見たくて起きていると、妻不在に同じようにイライラしている院長から早く寝ろと怒られ、シクシク泣きながら寝ると言います。
また、仕事に精を出していると、ついつい家に帰っても仕事の話しばかり。
あれっと思うと、「後でね」と子供の要求を後回しにしている自分がいます。
これではいけないなと思いつつ、なんとなく時間ばかりが過ぎていました。
そんな私が大きく変わることができた本があるのです。つづく
2007年10月13日
リトミック IN 那須のが原公園
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今日はJスタジオ初の屋外イベントの日でした。
祝日を選んだ理由は、仕事をもつお母さんと日頃がんばってお母さんを待っている子供達にも参加して欲しかったからです。
朝9時からリハーサル。公園内を散歩する老夫婦や犬の散歩をする家族達が、「この海賊みたいなファッションの軍団は何をする人ぞ?」と興味津々に私達を見ています。
参加者がいないリハーサルは、ちょっと恥ずかしいというのが本音です。体を大きく動かしながら、大きな声で歌い踊る私達を、心から応援してくれる我が子よ。ありがとう。10時を過ぎると、こたろう君がお母さんと来てくれました。
ベビービクス卒業依頼、久々に会うこたろう君は、大きく成長していました。にっこり笑うその笑顔は、新生児の時からヒマワリのようで、とことこと歩いている彼の姿に感動しました。10月からこたろう君のお母さんはお仕事に復帰します。おうちにいるお母さんとの思い出の一つとして、こたろう君の心の中に残ってくれたらいいなと、私は精一杯がんばろうと思いました。ぱちぱちと、リズムにあわせて手ばたきをする姿、それを優しくサポートするお母さん。
「みなさんこんにちは、はじめまして~♪」と、スタッフ月井が作詞作曲したJスタジオのリトミックの歌を歌いながら、私は胸一杯になりました。首がまだすわらない頃からずっとベビービクスに通ってきてくれた子供達なのですもの。人見知りが大変だと悩んだり、歯がはえた!お座りができた!と共に喜んだり。そんな子供達が、公園の芝生の上で、けらけら笑いながら走っているのです。総勢60名を越える参加者とともに、「とんぼのめがね」の歌を歌って、風になって走り回り、緊張と興奮の中、汗びっちょりになりながら無事にリトミックを終える事ができました。
宝探しでは、公園中を走り回り、最後に歌った「キャンプだほい」も楽しかったね。
当日飛び入り参加してくれた小学生のキッズ達、取材を兼ねて来て下さった、たまごクラブ編集部の皆さん、カメラマンさんもありがとう!
2007年10月12日
結婚おめでとう!
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聖ちゃんは看護師です。中学校の同級生との長い恋愛を経て、ついに結婚することになりました。
今日彼女から結婚式の招待状をもらい、彼女が新人看護師として就職した時の事をふっと思い出しました。
聖ちゃんは、3年前に看護大学を卒業し、国家試験を受けましたが、残念ながら合格する事ができませんでした。卒後1年間一人で勉強し、「この1年を無駄にしてたまるか!」とエアロビクスのインストラクター養成コースにて猛烈に勉強し、次の年には看護師そしてインストラクターという二つの資格を得ました。しかし、本当は同級生がどんどん仕事を覚えていく中で、苦しくて悔しくて、あげきもがいた時期もあったでしょう。そのまま看護師の夢をあきらめてしまおうかと思わなかったのかな。
女性の誰もが一度はなってみたいと思う職業がお花屋さんと看護婦さん。でも、看護師としての仕事は決してやさしいものではなく、失敗は許されません。
面接の時に、「働くとは何か。社会を知る始まりだね。仕事とは何だと思いますか?」私は彼女に質問をしました。
「今すぐには答えは出ませんが、この答えを探していきたいと思います。」そう言ってくれて2年。答えは出たかい?
私は仕事とは「生きる力」だと思います。
看護師としての仕事をすることで、「生きる力」「命の尊さ」を学び、愛がどれだけ人を救うかを彼女は十分体験したと思います。そしてスタッフと一緒に、一人一人の愛のお産をお手伝いしてきました。どのお産をとっても、同じということはないんです。
「若いうちはたくさんたくさん当直をして、一人の妊婦さんをじっくり見て勉強してください。2年が勝負。大きく差がでるのが初めの2年です。わからないことを次の日までに残さないこと。昨日と同じ自分ではいけません。常に前へ進もう。約束だよ。」
そう伝えた時、実は私も初心にかえってがんばろうと決心したのです。
本物の仕事・生きる力は、自分のためでなく誰かのために存在している。
「本物の仕事に出会うには、自分の力を惜しまず、全力でぶつかるんだよ。」
と常に私は子供に伝えています。
「ふ~ん。」なんて言ってますが、いつかこの意味をわかってくれる日が来ると思います。
そして、結婚も同じだと思いませんか?
スタート地点にたった聖ちゃんに、心からおめでとう、そしてがんばって!を伝えたいです。
二人の永遠の愛に乾杯! 11月3日 結婚します。
2007年10月11日